ISのトークスクリプトと同じ骨格で提案文を組みます。ゴールを先に定義し、成立条件に分解し、逆算チェーンの一番下から積む。電話が「本アポ」を目指すのに対し、提案文が目指すのは「本商談」です。返信が来たことは成功ではありません。パターンが違っても変わるのは2つだけ——この提案で出す事実と、次に渡す成果物です。
まず、何をもって「取れた」とするかを決めます。ここが曖昧だと、返信が来た数を成果と数えてしまい、失注の原因が永久に分かりません。
提案の獲得とは、発注者が自社固有の未検証の論点を受け取り、次にそこで何が手に入るかを理解した上で、自分の意思で現物を出し(サイトURL・Excel・断った案件の内容など)、商談日程が確定し、当日それが実施された状態を指す。
返信が来ない。または「他社に決まりました」で終わる。課題の話に一度も入れていない。
「今回は見送らせていただきます」
返信は来たが、比較表の1行として扱われている。来るのは金額と納期の質問だけ。自社の課題とは結びついていない。決まるのは価格。失注の実体はここ。
「概算のお見積もりだけ先に送ってください」
自社の課題と、次に受け取る成果物が結びついている。相手が現物を出してきている。日程は自分のために入れている。
「そのメモ、見たいです。Excelお送りします」
上のゴールが成立するために、順番に満たさなければならない条件です。1つでも欠けると、以降にどれだけ良い情報を書いても届きません。左が満たすべきこと、右が満たさなかったときに起きることです。
冒頭3行で「一斉送信された営業文ではない」と分かること。使えるのは3行。ここが埋まるまで、相手は内容を読んでいません。
▲ 欠けると:以降の全文が、目で追われるだけの文字になる。
「ご興味があれば」「ご検討ください」「まずはお見積もりを」は、相手に切る判断を促す出口です。用件は言い切り、そのまま質問に進みます。
▲ 欠けると:内容ではなく「今それをやる予定があるか」だけで結論が出る。
返信で相手が自分の言葉で現状を1行でも書いた瞬間、会話は「業者の選定」から「自社の相談」に変わります。そのための質問2つと、現物の提出依頼。
▲ 欠けると:他人事のまま「社内で検討します」で終わる。
その会社について、担当者よりこちらの方が知っている点を1つ。検証可能な事実に限ります。一般論(「今はDXが重要です」)や意見では成立しません。
▲ 欠けると:「へえ」で終わる。会う理由が発生しない。
「一度お打ち合わせを」の30分は、相手にとって手ぶらで終わる時間であり、社内の優先度は最下位になります。何を持っていくかを名指しすること。ここが提案文における無償価値(B7)の役割です。
▲ 欠けると:日程は入るが相見積もり枠止まり。当日キャンセル、または金額だけ聞かれて終わる。
相見積もりの現場では、発注者の判断は①類似実績があるか ②費用感 ③営業担当の対応の3つに収束します。上の5条件は、この3軸を満たすための手順です。対応は次のとおり。
| 条件 | 内容 | 満たす軸 | 関係 |
|---|---|---|---|
| ① | 危険な相手ではない | ③営業対応 | 一斉送信でないと分かること自体が、対応品質の最初の証明 |
| ② | 出口を渡していない | ③営業対応 | 「ご興味があれば」は、判断を相手に丸投げした状態に読まれる |
| ③ | 当事者化 | ③営業対応 + ①実績 | 質問の的確さが、同種の案件をやった証拠として読まれる |
| ④ | 情報の非対称性 | ①類似実績 | 失敗の構造を先に言えることは、事例を並べるより強い再現性の証明になる |
| ⑤ | 成果物の確定 | ②費用感 + ③営業対応 | 先に工数を払う姿勢と、金額が決まる構造の提示がセットで②を満たす |
下から順に積み上がります。いちばん下がなければ、上の全ての段は成立しません。文章力ではなく、送信前に調べたかどうかで、その提案の上限が決まります。
ISのフェーズ0〜6、提案文の7ブロック、成立条件の5つは、同じものを別の角度から呼んでいます。対応が分かれば、電話で効いた改善をそのまま提案文に移せます。
| フェーズ | 電話(IS) | 提案文 | 満たす条件 | 提案文での具体 |
|---|---|---|---|---|
| 0 | 事実の準備 | 事実の準備 | ④の材料 | サイト・求人票・実績ページ・口コミ・案件文を見る。合格基準を各ペルソナに定義(§05) |
| 1 | 受付突破 | 件名・冒頭1行 | ① | 案件名や社名を具体的に含める。「ご提案」「ご挨拶」は開かれない |
| 2 | 警戒解除 | B1 ミラーリング | ①② | 相手の言葉のまま復唱。所要時間や「ご興味があれば」は書かない |
| 3 | 当事者化 | B2 背景仮説 + B7 質問2つ | ③ | 断定形で状況を2〜3点。質問は2つまで。現物を1点だけ求める |
| 4 | ギャップ提示 | B3 潜在課題 + B5 証拠 | ④ | 未検証の論点を1つだけ。3つ書くとダメ出しになり相手が防御に回る |
| 5 | 成果物と日程 | B4 進め方 + B4′ ヒアリング項目 + B7 無償価値 | ⑤③ | 次に渡すものを名指し。最初の1歩を決裁が要らない大きさに。初回に確認する4〜5点を先に書くと、③営業対応が文面だけで証明できる |
| 6 | 固定 | B6 費用 + CTA | ⑤ | 金額はレンジ+振れる理由。次アクションは相手の作業1分以内 |
『営業ナレッジOS』の市場マップ(§02)とペルソナ(§03)が、この設計書の入力です。板が決まるとペルソナの候補が絞れ、ペルソナが決まると調べる場所と出す事実と渡す成果物が一意に決まります。
| 板(市場) | 主なペルソナ | 事実をどこで拾うか | 次に渡す成果物 |
|---|---|---|---|
| 比較ビズ/ミツモア/クラウドソーシング | P-01 | サイト・スマホ表示・Google口コミ・求人票 | 離脱箇所メモ1枚 |
| 発注ナビ/比較ビズ | P-02 | 案件文の内部矛盾・業種の定番業務 | Excel1本の作業分類表 |
| 発注ナビ/紹介/ABM | P-03 | 採用ページの技術スタック・IR/中計・EOL情報 | 移行リスクの棚卸し1枚 |
| 二次請けアウトバウンド/専門ポータル | P-04 | 実績ページの事業構成・直近案件の傾向 | 断った案件1件の体制・原価設計 |
| 紹介/ウェビナー/自社HP | P-05 | プレスリリース・採用票・事業フェーズ | 検証設計1枚 |
| Upwork/LinkedIn | P-06 | ストアの日本語レビュー・日本語サイトの訳 | 日本語UIの問題点1枚 |
ゴール・成立条件・チェーン・骨格は全ペルソナ共通です。変わるのは「出す事実」と「渡す成果物」の2つだけ。タブを切り替えて、対象のペルソナのフェーズ0から順に読んでください。フェーズ0の合格基準を満たしていない場合、その提案の上限は相見積もり枠です。
個人事業主〜社員5名のオーナー。決裁者は本人なので即決に近い一方、判断材料が「価格」と「感じの良さ」に寄りやすい。事実で殴らず、事実で心配を作るのが要点。比較ビズ/ミツモア/クラウドソーシング
4点だけ見る。深追いしない
合格「御社のサイトは、スマホだと最初の画面に◯◯が出てこない」と社名入りで1文言い切れる
「ご提案」「ご挨拶」は開かれない。案件名+気づいた点を入れる
相手の言葉のまま1文で復唱。ここで所要時間や「ご興味があれば」を書かない
通過2行目まで読まれる。一斉送信でないことがここで伝わる
断定形で2〜3点。「〜ではないでしょうか」を連発しない。当たると以降の信用度が変わる
穴は1つだけ。3つ書くとダメ出しの手紙になり、相手が防御に回る
通過「そこ気にしてなかった」「うちは集客の方かも」——自店に言及し直したら成立。訂正が返ってきた場合も成立
「作って終わり」への不安を工程で消す。実績は1つだけ
金額より「何で増えるか」を先に言う。次アクションは相手の作業1分以内
通過URLか求人票が返ってくる。この時点で本商談の条件を満たしている
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| 他社さんは30万円でした | 30万で作ること自体はできます。ただ今回は、作る前に「応募が止まっている箇所」を特定する工程を入れる想定でして、そこを省くと作り直しになります。その工程だけ先に無償でやりますので、見てから判断されるのが安全です。 |
| 今は忙しいので後で | 承知しました。メモだけ先にお送りしておきます。動かれるタイミングでご覧ください。いつ頃が落ち着かれそうですか。 |
| 自分でも作れそう | 作ること自体は今のツールで十分できます。分かれるのは、何を載せて何を載せないかの設計の方でして。そこだけメモにしてお渡しします。 |
| 知り合いに頼んでいる | でしたら、そのまま進められて大丈夫です。1点だけ、〔指摘〕は伝えておかれると仕上がりが変わります。 |
見切り基準:①予算が20万円以下で固定 ②すでに制作会社と契約済み ③要件が完全に確定していて変更不可 ④サイトを作る目的を本人が説明できない。この4つは説明を続けても受注に近づかないので、メモだけ渡して次回連絡時期を取り、撤退します。
情シス不在の中小企業で、総務や製造管理と兼任している担当者。自分では決裁できず、社長に説明する材料を探している。最大の恐怖は失敗して自分の責任になること。発注ナビ/比較ビズ/紹介
調べる対象は会社ではなく案件文そのもの。ここが他ペルソナと違う
合格「ご記載の◯◯と△△は、このままだと同じデータを二度入力する構造になります」と案件文を引用して言い切れる
失敗の再来への恐怖が深層。失敗の構造を先に言語化すると、以降の全文の信用度が変わる
通過「うちもそれが心配で」「前回まさにそれで止まった」——自社の過去に接続したら成立
「過去に一度止まった」を必ず入れる。P-02はこれをほぼ経験している
決裁の単位を小さくすることが、このペルソナへの最大のリスク低減
通過「Step1だけならいくらですか」——決裁単位の話に入ったら成立
安請け合いしないことが、逆に単価を守る
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| まず概算だけ教えてください | お出しできます。ただ、この段階の概算は例外業務の数を仮置きした数字になるので、社内で説明されるときに根拠を聞かれると崩れます。先にExcelを1本いただければ、分類表と一緒に幅の理由もお出しします。 |
| 社内で検討します | 承知しました。ご説明の際に使える形で、分類表をお送りしておきます。ご検討の場では、どのあたりを聞かれそうですか。 |
| 他社は一括で200万と言っている | 一括で出せる会社は、例外業務を作らない前提で見積もっている可能性があります。そこが後から出てくると追加になるので、見積書に「例外処理の想定件数」が書かれているかだけ確認されると安全です。 |
| パッケージで十分では | その可能性は十分あります。分類表を作ればパッケージで足りるかどうかが先に分かりますので、無駄な開発を避ける材料になります。 |
見切り基準:①決裁者が誰か答えられず、社内検討時期も未定 ②既に他社と要件定義まで完了している ③予算が確保されていない(「まず相場を知りたいだけ」)。①は分類表だけ渡して連絡時期を取り、次回に回します。
中堅企業の情報システム部・DX推進室。評価されるのは成果ではなく事故を起こさないこと。既存ベンダーがいて、乗り換えのリスクを誰も取りたがらない。安さの訴求は逆効果。発注ナビ/紹介/ABM
案件文ではなく公開情報を見る。ここで差がつく
合格「〔公開情報〕から、御社は◯◯の状態だと拝見しました」と出典つきで言い切れる。推測を事実として書かない
出典を書くことが、そのまま条件①(危険な相手ではない)の充足になる
安さではなく誰も引き受けていないリスクを指す
通過「そこは確かに決まっていない」「社内でも議論になっている」——自社の内情に言及したら成立
乗り換えではなく並走として提示すると、稟議のリスクが下がる
通過資料が共有される、または「他部署も同席させます」と返ってきたら成立
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| 既存ベンダーがいます | 入れ替えるご提案ではありません。切り戻し条件のように、発注側で持っておくべき判断基準を第三者の立場で整理する部分だけをお手伝いする形です。 |
| オフショアは品質が不安 | 不安なのは開発地ではなく、仕様が誰の責任で確定するかだと理解しています。要件定義とレビューとテストは日本人PMが持ち、品質の最終責任もこちらにあります。開発拠点は代表が現地で立ち上げたものです。 |
| 実績を教えてください | 業種でお伝えすると、大手金融・大手総合電機・大手建設コンサルです。社名は商談時に、可能な範囲で開示します。公開できない実績を公開する会社は、御社の案件も外で話します。 |
| まずRFPに回答してください | お出しします。あわせて、RFPに切り戻し条件の記載がない点だけお伝えしておきます。ここが空白のまま各社が見積もると、比較しても差が出ません。 |
| 規模的に対応できますか | 大規模基幹システムのフルスクラッチや24時間365日の運用保守は、対象外としてお断りしています。できない領域を先に申し上げる方が、御社のリスクが下がると考えています。 |
見切り基準:①社内選定が形式で、実質は既存ベンダーに決まっている ②大規模基幹のフルスクラッチ ③24/365の運用保守が必須要件。②③は対象外領域なので、その旨を明記して辞退します。辞退の理由を書くこと自体が信頼になり、次の案件で戻ってきます。
制作会社・SIer・広告代理店の営業やPM。同業が発注者になる。案件が今なくても成立する接触にできるかが分かれ目。ここだけは「案件が存在しない状態」から始まるので、需要創造の型がそのまま必要になる。二次請けアウトバウンド/専門ポータル
相手の会社のできることではなく、できていないことの輪郭を見る
合格「御社は〔A〕が中心ですが、直近は〔B〕の相談も受けられている構成に見えます」と実績ページを根拠に言い切れる
売り込みの件名だと同業には即削除される。観察したことを件名にする
通過2行目まで読まれる。ここが無いとリスト送信と判定されて削除される
相手が損失として数えていない損失を可視化する。ここだけで返信率が決まる
通過「たしかにある」「去年も何件か断った」——読んだ瞬間にニーズがその場で生まれる。これが需要創造
このペルソナが見ているのは「事故らないか」と「原価」の2つだけ。他は書かない
通過「エンドとの接点」を先に消しているかが分かれ目。ここを書かない外注先は候補に残らない
受注を求めない。情報1件と回答1枚の交換に変換する
通過案件の内容が返ってくる。返信が来た時点で次の提案の材料が手に入っている
この提案に価格表・サービス一覧・会社概要を入れないこと。初回接触で情報を積むほど読まれません。目的は返信1通だけです。
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| 単価表を送ってください | お送りできますが、単価だけで比較されると弊社は中位になります。差が出るのは、仕様が固まっていない状態から受けられるかどうかの方でして。断られた案件1件で、そこを実物でお見せします。 |
| 既にオフショア先があります | 置き換える話ではありません。ピーク時の第2の窓口として名前だけ置いていただければ十分です。1枚だけお送りしますので、比較材料にしてください。 |
| 今は案件がありません | 今なくて大丈夫です。去年断ったもので構いません。次に来たときに使える形でお返しします。 |
| エンドに直接営業されませんか | そこが一番のご懸念だと思います。契約上も運用上もエンド様との接点を持たない形にします。ご心配であれば、その条項を先に取り交わします。 |
| 品質が読めない | おっしゃる通りで、初回は判断できないと思います。まず1機能だけ、御社のレビュー込みでお試しください。 |
見切り基準:①内製方針が明確で外注を使わない ②既存パートナーで充足しており、ピーク時も含めて困っていない。①は撤退、②は「第2の窓口」として名前だけ残して年1回の接触に切り替えます。
事業会社の新規事業・マーケ責任者。社内で予算を勝ち取っており、評価されるのは速く検証したこと。作りたいのではなく、社内に見せる材料が要る。紹介/ウェビナー/自社HP
合格「〔プレス〕から◯◯のフェーズだと拝見しました。今回のご依頼は、その手前の△△が未確定に見えます」と言い切れる
「作る量」の話から「何を測るか」の話に土俵を移す
通過「たしかにそこが曖昧」「役員会は◯月です」——期日を教えてきたら成立
長い要件定義フェーズを提案しない。今は要らない
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| とにかく早く作りたい | 最短で進めます。ただ、測る指標を先に決めた方が結果的に早いです。決めずに作ると、できた後に「これで判断できるのか」で1周増えるためです。指標決めは第2週までに終わります。 |
| 本番運用まで見据えたい | 今は要らないと思います。検証で使い捨てる前提の方が速く安く、判断がついてから本番を設計する方が総額も下がります。 |
| 社内のエンジニアでやれるかも | やれると思います。分かれるのは本業の合間で期末に間に合うかだけでして。工程表だけ先にお渡しするので、内製と比較してご判断ください。 |
| 予算はこれから取ります | でしたら、検証設計の1枚がそのまま予算取りの資料になります。先にお渡しします。 |
見切り基準:①予算取得前で、報告先も時期も未定 ②「何かAIで面白いこと」以上に絞れず、絞る意思もない。①は検証設計だけ渡して予算期に再接触します。
海外企業のOps/Localization/Country Manager。日本語が読めず、日本の商習慣を知らない。「日本人PMだから高品質」は既知の価値ではないので通じない。売るのは人ではなく、日本側の実務そのもの。Upwork/LinkedIn/海外比較サイト
スクリーンショットが取れるものだけを事実として扱う
合格スクショ1枚と、そこで日本のユーザーが何を思うかの1文がセットで用意できている
「頭数」の土俵から「歩留まりと実務」の土俵に移す
通過支払い・契約・税務について質問が返ってきたら成立。人材の話から実務の話に移行した時点で、比較対象がいなくなる
80名フル受注をいきなり狙わない。パイロットで歩留まりを数字にする
| 返ってくる言葉 | 返し |
|---|---|
| What's your hourly rate? 時給はいくらか | 時給で比較されると必ず安いベンダーに負けます。プロジェクト単価か、管理フィー込みの月額に建て替える。「支払い代行・契約管理・品質保証を含む」ことが単価の正当化になります。 |
| We already have a vendor 既存ベンダーがいる | 置き換えではなく、その既存ベンダーの日本語サプライヤーとして入る提案に切り替えます。営業コストが最も低く、量が最も早く出る経路です。 |
| We need 50+ demographic-specific testers 特定属性の指定がある | ここが海外ベンダーの最大の弱点です。属性指定の充足能力そのものを差別化点として前に出します。 |
| Can you sign an NDA? 機密は守れるか | 日本の個人と結ぶNDAの実効性・端末管理・スクショ制限を、提案に1章割いて先に出します。聞かれる前に出すのが正解です。 |
見切り基準:①時給ベース固定で、管理フィーを一切乗せられない ②発注者が日本側の実務を自社で持つと明言している。①は薄利で受けても2段目に上がれないため、パイロットの提示だけして撤退します。
送る前にこの順で確認します。上から順に、逆算チェーンの下の段から並んでいます。1つでも「いいえ」があれば、そこが上限になります。
| 段 | 確認 |
|---|---|
| 0 | その会社を実際に開いて見たか(案件文を読んだだけは「見た」ではない) |
| 1 | 出す事実は検証可能か。一般論・意見になっていないか |
| 2 | 冒頭3行で、一斉送信でないと分かるか |
| 3 | 「ご興味があれば」「ご検討ください」という出口を渡していないか |
| 4 | 質問は2つまでか。現物の依頼は1点だけか |
| 5 | 指摘した穴は1つだけか(3つ書くとダメ出しになる) |
| 6 | 次に渡すものを名指ししているか。「打ち合わせ」で終わっていないか |
| 7 | 次アクションは、相手の作業1分以内か |
| 8 | 実績は1つだけか。未確定の数値を書いていないか |
| 9 | 案件情報を見たまま金額を提示していないか。レンジと振れる理由と確定時期になっているか |
| 10 | 初回に確認する項目(B4′)を4〜5点書いたか |
| 11 | そのペルソナの第1軸に、提案文の見せ場を割り当てたか |
返信率だけを見ると改善点が分かりません。返信を3つに分けて数えることで、チェーンのどの段で切れているかが特定できます。
| 分類 | 判定 | 切れている段 |
|---|---|---|
| 返信なし | — | 条件①② 冒頭と出口/初動の遅れ |
| 相見積もり枠 | 金額・納期の質問のみ | 条件③④ 事実と当事者化 |
| 本商談 | 現物が返ってきた | 成立 |
失注は判断軸で分解します。「同業の実績が多い会社に」=①、「予算が合わない」=②、「対応が早かった」=③。③で負けた記録が続く場合、原因は文面ではなく初動と質問の質なので、全文を書き直しても改善しません。
提案ログには reply_type 列を足し、この3値で記録します。「相見積もり枠」が多いのに提案文の冒頭を直しても、何も変わりません。直すのはB3(事実)とB7(成果物)です。
比較サイトは通知が全社に同時配信されるため、着信からの経過時間がそのまま③営業担当の対応として読まれます。一方でフェーズ0の調査を飛ばすと上限が相見積もり枠になります。両立させるには分けます。
| タイミング | やること |
|---|---|
| 〜2時間 | 一次返信。金額は出さない。B1(ミラーリング)+確認したいこと1点だけ。「本日中に、背景を踏まえた形でお送りします」と予告する |
| 当日〜翌営業日 | フェーズ0の調査を済ませ、7ブロック+B4′の本提案を送る |
一次返信で金額を出さないことが要点です。ここで見たまま見積もると、その後どれだけ良い提案を送っても、最初の数字が比較表に残り続けます。